生物から見た世界
¥792
「bookmark vol.1」展示書籍
『生物から見た世界』
『環境という言葉を使うとき、ついつい均質に広がる抽象的な状況を想定しまいがちですが、この本にある「環世界」という思想は、現代で広く意識されている多様性という言葉よりもずっと腑に落ちるように思います。』
– 矢橋徹(建築家)
甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす"環世界"の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激に対する物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。
【目次】
環境と環世界
環世界の諸空間
最遠平面
知覚時間
単純な環世界
知覚標識としての形と運動
目的と設計
知覚像と作用像
なじみの道
家と故郷
仲間
探索像と探索トーン
魔術的環世界
同じ主体が異なる環世界で客体となる場合
ユクスキュル / クリサート(著/文)
日高 敏隆 / 羽田 節子(訳)
発行 岩波書店
縦150mm 166ページ
初版年月 2005年6月